【特集1】「安全0番」思考で先取り型の活動 “車体のキズ”から潜在危険発見 リスク抽出漏れ防ぐ検収制度も/東亜工業
東亜工業㈱(本社=群馬県太田市)は、「安全0番」を理念とする先取り型の労働災害防止活動を展開している。フォークリフト作業では、車体に付いたキズをきっかけに走行に注意が必要な場所、ぶつかりやすい運転方法などを明らかにし、マップによる可視化や運転ルールの周知によって未然防止へとつなげる。また、設備の安全対策では、設備設置後に生産部門を交えた「安全検収」でリスク抽出漏れを再確認。5S安全巡回や安全伝道師などを通じた意識向上、ノウハウの継承を進めるなど、設備と人の両面から災害のない職場づくりを行っている。
車体に軽微な擦れキズが絶えず
自動車分野と住宅分野の先行技術開発型メーカーであり、自動車用車体構造部品と足回り機能部品の製造、住宅用主要部材の製造を行っている同社。東日本を中心に国内に9工場を有し、グループ連結で約2500人が働く同社では、安全がすべてに優先するという意味を持つ「安全0番」を掲げて、安全・防災・環境活動を広く深く浸透させた工場づくりを目指している。
労働災害の未然防止のために“先取り型”の安全活動を推進しており、住宅事業部ではフォークリフトの事故防止に取り組んできた。建材など長尺の資材をフォークリフトで運搬することがあり、旋回時などに外輪差で運行ルートが外側に広く膨らみ、物や人と接触する恐れがあったなどのヒヤリハットが報告されていたからだ。
同社住宅事業部生産部の白川悟部長は、…
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