上限規制違反で宿泊業者を送検 名護労基署
2025.04.14
【労働新聞 ニュース】
沖縄・名護労働基準監督署(渋谷雄太署長)は、労働者8人に上限規制を超える違法な時間外労働を行わせたとして、宿泊業のザ・テラスホテルズ㈱(沖縄県名護市)と同社の運営する宿泊施設の支配人を労働基準法第32条(労働時間)および第36条(時間外および休日の労働)違反の疑いで那覇地検名護支部に書類送検した。
同社は繁忙期に当たる令和6年7月1日~8月31日、宿泊施設内でフロント業務などに従事する労働者8人に対し、「時間外・休日労働合わせて月100時間未満」とする上限規制を超えて働かせた疑い。月99時間を限度とする特別条項付き36協定を締結していたが、8人の時間外労働はいずれも月100時間を超え、最長の者で月166時間30分に上った。
同労基署は、「人手不足を背景に100時間を超える時間外労働が慢性化していた。立件対象とした労働者以外にも、違法な時間外労働を行わせていた」と話している。
【令和7年3月25日送検】
令和7年4月21日第3493号3面 掲載