違法な長時間労働改善せず企業公表 愛知労働局
2017.10.06
【安全スタッフ ニュース】
愛知労働局(木暮康二局長)は、管内で違法な長時間労働を行っている企業名の公表に踏み切った。複数の事業場での労働基準法違反が認められたのは大宝運輸㈱(本社:名古屋市中区)。
同社は、4つの事業場にそれぞれ勤務する労働者84人に対し、1カ月当たり80時間を超える時間外・休日労働を行わせていた。100時間超の者は74人に上っており、最長の者は約197時間に達している。
このため、愛知労働局長から代表取締役に対し、代表取締役主導の下、本社と全事業場の状況を再点検し、速やかに全社的な改善措置を行うよう命じた指導書を交付している。
厚労省では、複数の事業場で違法な長時間労働を行わせている社会的に影響力の大きな企業には、経営幹部への是正指導を実施したうえで、再度立入調査で改善状況を確認し、同じ違反が発覚した場合は、経営トップに局長が是正指導して企業名を公表している。全国で2例目だという。
平成29年10月1日 第2291号 掲載