熱中症対策 2割の事業場が順化期間設けず 武生労基署
2015.08.03
【労働新聞 ニュース】
福井・武生労働基準監督署(足利正宏署長)は、熱中症対策に関する自主点検を行い、結果を公表した。自主点検票は今年5月、建設業66事業場および16建設現場に配布し、41件の回答を得た。
対策の遅れがめだった項目は2つ。1つは、高温多湿作業場所に労働者を就かせる際の順化期間で、設けている事業場は78%に留まった。作業の内容・時間について検討し、暑さ慣れしていない労働者が現場で作業する時は、十分注意するよう喚起している。
必要に応じて身体の状況を確認できるよう現場で体温計などを常備している事業場も8割止まりだった。「忘れやすい項目ではあり、すぐに用意してほしい」と迅速な対応を求めた。
平成27年8月3日第3027号3面 掲載