熱中症発生報告で休業4日以上ゼロ 建災防大阪府支部
2016.01.21
【安全スタッフ ニュース】
建設業労働災害防止協会大阪府支部(蔦田守弘支部長)は、「熱中症発生状況調査報告書」を発表した。今年度は「休業4日以上」の災害がゼロとなり、「休業1~3日」の割合が増加している。
平成27年4月~10月末までに参与会社などで発生した熱中症災害151件を集計したもの。
それによると、「不休災害」が130件(86.1%)と多数を占め、「休業1~3日」が21件(13.9%)、「休業4日以上」が0件となった。過去4年間の状況と照らし合わせると、今年度は、これまで0.4~1.9%の割合で発生していた「休業4日以上」がゼロとなり、逆に「休業1~3日」の割合が前年度8.5%から増加している。
建災防大阪府支部は、「熱中症に対する早急な対応の重要性がさらに認識され、重症化を防止できていることの表れと思われる」などと評価した。
被災者の属性では、年齢は「40歳代」が48件(31.8%)と最多。職種別では、「土工」36件(23.8%)、「電工」23件(15.2%)、「とび工」15件(9.9%)の順に多かった。経験年数は、「1~5年未満」の未熟練労働者が多数を占め、入場1週間以内での発症が顕著だった。
平成28年1月15日第2250号 掲載