「人材育成順調」2割 技術系管理職の意識 産能大調査
2013.04.22
【労働新聞 ニュース】
技術系部門の管理職を対象に製造活動に関する意識を調べた産業能率大学のアンケート調査で、製造現場の人材育成が大きな課題になっていることが分かった。「製造現場の人材育成がうまくいっている」と考えている割合は23.7%にすぎず、調査回答者の40.3%が「製造現場の人材の質のばらつきが大きい」と認識している。
製造部門の人材育成状況をみると、「技能伝承が順調に行われている」について「当てはまる」との回答が20.7%にとどまり、「当てはまらない」が32.6%に上った。製造現場での技能伝承の取組みが進んでいない状況が浮かびあがった。「現場でOJTに割いている時間は十分である」についても、「当てはまらない」(28.3%)が「当てはまる」(22.8%)を上回っている。
調査は昨年12月、従業員1000人以上の企業に勤務する研究開発、生産技術、製造などの部門の課長・部長職を対象にインターネット上で実施。有効回答は500人。
平成25年4月22日第2918号2面 掲載