2割強で賃金不支給 訪問介護員の移動時間 実態調査
2013.05.06
【労働新聞 ニュース】
2割を超える訪問介護事業者が訪問介護員の移動時間に賃金を支払っていないことが、㈶介護労働安定センターの「介護職員の賃金・雇用管理の実態調査」で分かった。
訪問介護サービスを実施している法人に対して、介護サービス利用者宅への「移動時間」における訪問介護員(時給制の非正規職員)の手当などの支払い状況を尋ねたところ、「とくに支払いはしていない」が23.1%を占めた。このほか、「所要時間に応じて『時給』を支払う」が26.5%、「標準額を決めて、『定額の手当』を支払う」が20.6%などとなった。
記録など事務作業に従事している時間についても、全く支払っていない法人が26.0%に上る。
調査は、介護保険サービス事業を行う2372法人の回答を集計した。
平成25年5月6日第2919号2面 掲載