脚立での被災めだつ 墜転落が5割占める 住団連労災調査
2013.07.15
【労働新聞 ニュース】
脚立からの墜落・転落災害が増加――住宅生産団体連合会(樋口武男会長)は、「平成24年低層住宅の労働災害発生状況報告書」を取りまとめた。墜落・転落災害の割合が増え、全体の5割に達している。
報告書では、住団連傘下6団体の会員企業655社へのアンケート結果に基づき、新築工事などでの昨年1年間の災害発生状況(休業4日以上)を分析した。
それによると、新築完工棟数1000棟当たりの発生件数は2.42件で、前年より0.10件増えた。
災害類型は、「墜転落」が前年比1.1ポイント増加し、全体の50.0%に上った。墜転落の発生場所では、「脚立」が同0.6ポイント増の24.2%で最も多く、2年前に比べて7.4ポイントも増加した。次に多いのは「足場」で、16.6%だった。同連合会によると、重傷を負うケースも少なくないにもかかわらず、作業員が脚立作業での安全確保を軽視する傾向があるという。
平成25年7月15日第2929号2面 掲載