ダイオキシン対策で移動解体の要件示す 厚労省
2013.02.01
【安全スタッフ ニュース】
厚生労働省のダイオキシンばく露防止対策要綱見直し検討会は、新たに盛り込む移動解体時の対策案をまとめた。小型の焼却炉などを設置場所から取り外して処理施設まで運搬する移動解体を行う要件、対策を示している。
移動解体を行う要件では、取り外し作業は躯体などの土台からの取り外しと煙突・配管の取り外しのみに限定し、躯体に底板が付いていなかったり、底板が外れるおそれがないかを確認することとした。
取り外し作業に伴い、焼却炉周辺の土壌に堆積したばいじん、焼却灰など燃殻を除去する作業でも、安全管理体制の確立や周辺環境への対応、事前のダイオキシン類の測定と残留灰のサンプリング調査を行うこととしている。
また、移動に当たっては運搬車への積込み、施設への運搬の際には、ダイオキシンの飛散を防止するために、あらかじめ荷を密閉した状態で行うよう要綱に追加することが適当とした。
厚労省は、年度中にも対策要綱を改定し、通達で周知したいとしている。
平成25年2月1日第2179号 掲載