睡眠不足が事故要因に? 短時間の昼寝で改善効果 11年ぶり指針見直し 厚労省
2014.04.15
【安全スタッフ ニュース】
厚生労働省は、「健康づくりのための睡眠指針2014」を策定した。指針は11年ぶりに見直されたもので、新たに「睡眠12箇条」を提示している。12項目のうち「働く世代」については、睡眠不足が注意力や作業能率を低下させ、「事故やヒューマンエラーの危険性を高める」と指摘。「知らず知らずのうちに作業能率が低下して産業事故などの危険性が増すことがある」と注意を促している。
睡眠不足による疲労の蓄積を防ぐためには、「寝だめ」ではなく、毎日必要な睡眠時間を確保することが大切だとした。夜間に必要な睡眠時間を確保できなかった場合などは、午後の早い時間に30分以内の昼寝をすることが作業能率の改善に有効だとしている。
また、睡眠時間は加齢とともに変化していき、25歳で約7時間、45歳で約6.5時間、65歳では約6時間と減少していくことも紹介している。必要な睡眠時間以上に長く睡眠をとったからといって健康になるわけではなく、日中の眠気に困らない程度の自然な睡眠が一番とした。
平成26年4月15日第2208号 掲載