安衛法違反の送検 大幅増加し10件に 香川労働局
2013.02.15
【安全スタッフ ニュース】
香川労働局(谷川隆一局長)は、平成24年の司法処分状況をまとめた。15件の司法処分件数のうち、労働安全衛生法違反として送検した事案は10件。前年の3件から大幅に増えた。
安衛法違反での送検が増えた背景には、昨年、製造業や建設業で死亡災害をはじめとした重篤な労働災害の多発があり、災害調査を端緒とした事件が増加したという。
違反の内容では、「機械等危険防止(安衛法第20条)」4件、「墜落等危険防止(同21条)」3件、「労災かくし(同100条)」2件などとなっている。
危険防止違反では、送風機に感電防止用の漏電遮断装置を接続しておらず、漏電していた送風機に労働者が接触して感電死した災害や、工場解体工事で高さ7メートルのスレート屋根上に踏み抜き防止措置を講じておらず、労働者が屋根を踏みぬいて地上へ墜落した災害などがあった。
平成25年2月15日第2180号 掲載