マンガよりも討議がいい!? 世代別アンケート 中災防

2013.02.15 【安全スタッフ ニュース】
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 中央労働災害防止協会は、「若年労働者の労働災害を防ぐには?」をテーマに実施したアンケートの結果をまとめた。危険感受性を高めるための手段や、モチベーションアップに向けた取組みで、若年者と年上世代での共通意識と年代による考え方の差などが現れている。

 若年者の危険感受性を高める有効な教育方法(複数回答)では、災害を擬似体験させる「危険体感教育」という答えが全年代通じて圧倒的に多数で、全体の80.5%を占めた。

 2番目に多かった回答を見ると、50歳代、60歳代では「動画やマンガを多用した教材で学ばせるのが効果的」とする考えが多いが、20歳代や30歳代では、教材の工夫よりもグループ討議によって他者の考え方を知ることで危険感受性を高めることができるとする考えが目立つ。

 また、モチベーションアップのための方法では、「厳しさよりやさしさを優先する(56.6%)」が最多だった。「〝打たれ弱い若者〟というイメージや、自身の経験から優しさを優先させていることなどが考えられる」と分析している。その他の意見では、上の年代では「(若者は競争を嫌うので)一人でやらせたほうがモチベーションが高まる」という考えが多い一方で、当の20代には「競争があるほうがモチベーションが高まる」とする答えの割合が高かった。

 アンケートは中災防の会員1170社が回答。会員用ホームページから、自由記述を含めた詳細な結果を閲覧できる。結果を参考にして事業場での教育に役立ててもらいたいとしている。

平成25年2月15日第2180号 掲載
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