若者の危険感受性低下を懸念 得点競い学習効果高める グループでKY演習 鉄鋼連盟
2014.06.01
【安全スタッフ ニュース】
日本鉄鋼連盟は今年度、会員事業場の安全衛生水準向上に向けた取組みとして、若年者の危険感受性向上教育に力を入れる。労働科学研究所と協力して開発した若年労働者向け教育プログラムに基づいた研修会を6月と9月に開催し、事業場へ教育プログラムを普及していく。
教育の内容は、ヒューマンエラーについての座学と危険予知訓練のグループ演習を組み合わせたもの。
グループ演習では玉掛け作業の動画を使用し、作業中に潜む危険について討議する。グループごとに得点を競い合う形にすることで受講生が真剣に取り組むようにし、学習効果を上げる狙いだ。
また、座学では、人はヒューマンエラーを起こしてしまうということを受講者に知ってもらい、防止対策を教える。
鉄鋼連盟によると、災害の増加として現れてきてはいないものの、「若年者の安全に対する感性の低下が今後災害につながるのではないか」と懸念する声が会員事業場から上がっているという。
研修は、会員会社やその協力会社を対象とし、管理監督者研修と時期を合わせて開催。情報交流の場とするとともに、「事業場へ持ち帰って社内での若手教育にも役立ててもらいたい」としている。
平成26年6月1日第2211号 掲載