通路上の整頓で97%が効果あり 長野労基署
2015.07.01
【安全スタッフ ニュース】
長野労働基準監督署(佐々木弘久署長)は、3ない運動(滑らない・つまずかない・走らない)を推進する「転倒災害防止プロジェクト」の結果を発表した。「通路・作業面の雪・凍結の除去」では93.0%、「通路上の整理整頓」では97.0%の事業場が効果ありと回答している。安全教育による「走らない」の実践でも8割が効果を実感しており、引き続き参加登録制の手法を維持しつつ、各事業場に対する意識付けを強める考えだ。
同労基署は、転倒災害の約5割が休業1カ月以上の被災程度になっているため、降雪時やそれ以降の凍結対策を個人への注意喚起にとどまらず、事業場内の防滑対策として組織的に取り組む必要があるとした。
当初の目標である「前年度の30%以下に減少」は達成できなかったものの、プロジェクト期間中の転倒災害は48人となり、前年度比3人(5.9%)少なくなっている。月別では1月がピークで、大半が12月~2月に集中している。
同労基署は、目標達成はできなかったものの、アンケート結果には手応えを感じているとコメントした。
平成27年7月1日第2237号 掲載