スレート踏み抜きで墜落災害続発に警鐘 茨城・水戸労基署
2014.08.15
【安全スタッフ ニュース】
茨城・水戸労働基準監督署(橋本篤弘署長)は、スレート屋根を踏み抜く墜落災害が多発していることから、屋根上で作業を行う建設業者や工業団地などに対し注意を呼び掛けている。
管内では昨年8月から今年5月までの10カ月間に、スレート屋根を踏み抜く墜落災害が5件発生し、うち2人が死亡する事態となっている。
いずれの災害でも、歩み板を設置するなど労働安全衛生規則に定められた措置が十分に講じられていなかったという。
スレートは見た目以上にもろくて、1970、80年代に設置された波板屋根は経年劣化による強度不足に陥っている可能性があるという。「薄い氷の上を歩くのと同じ」と、危険性への理解を求める。スレート踏み抜きの墜落災害については、水戸労基署が今年7月、工事会社2社を安衛法違反容疑で水戸地方検察庁に書類送検している。
平成26年8月15日第2216号 掲載