抜き打ち一斉監督で半数以上に法違反が 神奈川労働局
2014.11.01
【安全スタッフ ニュース】
神奈川労働局(水野知親局長)は、墜落・転落による死亡災害の多発を受け、県内117の建築工事現場に対し、抜き打ちによる一斉監督を行った。55.9%に当たる99現場で労働安全衛生法違反が発覚したため是正指導している。
今年8月の「建築工事現場における墜落・転落災害強化月間」の取組みの一環。建設業における死亡災害の報告数は9件(8月末現在)と前年と同水準で、足場の組立てや解体作業中の墜落災害が目立っている。
主な違反内容をみると、元請事業者の安全衛生管理面に関する違反が82現場(46.3%)とトップ。次いで墜落・転落防止の措置が講じられていないケースが56現場(31.6%)と3分の1を占めた。作業停止命令等の行政処分は22現場に上った。
平成26年11月1日第2221号 掲載