転倒災害減へ プロジェクト 長野労基署
2014.11.15
【安全スタッフ ニュース】
長野労働基準監督署(佐々木弘久署長)はこのほど、転倒災害の過半数が冬季に発生している現状を受けて、「滑らない」「つまずかない」「走らない」の「3ない運動」の輪を広げる「転倒災害防止プロジェクト」を開始した。プロジェクトの主旨に賛同できる事業場に対し参加登録を呼びかけている。
管内の過去10年間の労災発生状況をみると、転倒災害が30%を占め、事故の型別で最も多くなっている。そのうち12月~3月の冬季期間に発生するケースが50%強に上るのが実情だ。
「滑らない」運動では、作業前に通路・作業面の雪や凍結を除去し、滑りにくい養生の徹底を推奨。「つまずかない」運動では、通路・作業面の凹凸をできるだけなくし、段差のあるところは「見やすい表示」で注意喚起するよう提案している。
プロジェクトの目標として、できるだけ多くの事業場で「3ない運動」を展開することにより、平成26年度の冬季期間における「転倒災害」を前年度(休業4日以上51人)の30%以下(同36人以下)にまで減少させることを挙げている。
平成26年11月15日第2222号 掲載