垂直搬送機の保全で災害防止呼び掛ける 厚労省

2013.06.01 【安全スタッフ ニュース】
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 厚生労働省は、垂直搬送機の保全作業や組立・解体作業中の災害を防止するため、メーカーとユーザー、メンテナンス業者に安全対策の実施を呼び掛けている。

 垂直搬送機とは、コンベヤーで送り込んだ荷貨物を上下に運搬する装置。通常、荷台に人が入ることはないため、荷受け装置があることなど一定の条件を備えたものはクレーン等安全規則上のエレベーターの適用からは外れている。

 ただ、故障時のメンテナンス作業や不定期に行う保全作業、組立・解体時などは人が搬器やピットに近づかなければならず、そうした際に事故が発生する恐れがあるという。昨年1月には、メーカー下請けのメンテナンス業者が保守点検のため搬器の上部に上がっていたところ、搬器が上昇し天井との間に挟まれて死亡。また、8月にはベルトコンベヤーの異常を確認中の作業者が降りてきた搬器とコンベヤーに挟まれて死亡する災害も発生している。

 厚労省では、「トラブル処理やメンテナンス作業では通常想定されないような危険箇所への接近、操作が行われる」として、搬器やカウンターウェイトの可動範囲内に覆いや囲いを設けて身体が入らないようにすること、作業者の接近を感知して運転を停止する装置を備えることなどを指示している。

平成25年6月1日第2187号 掲載
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