熱中症 単独行動は発見の遅れに 一人作業で被災目立つ 暑熱下では作業見直しを 厚労省

2013.06.15 【安全スタッフ ニュース】
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 厚生労働省は、平年並み以上となる今夏の気温予想を受け、職場での熱中症対策を徹底するよう全国建設業協会など43の関係団体へ要請した。

 特に毎年熱中症での死亡者が多い建設業などでは、暑さ指数と呼ばれるWBGT値が基準値を超えそうな場合には単独行動を行わないよう作業内容を見直すとともに、連続作業時間の短縮や長めの休憩を設定するなどの措置を求めた。

 厚労省の集計によると、昨年の職場での熱中症による死亡者は21人。建設業11人、製造業4人、警備業2人などとなっている。死亡事例では、21人中8人が単独作業中に発生したもので、工場や現場内で倒れているところを後から発見され、救急車で病院に搬送したものの手遅れになってしまったケースが少なくなかった。

 また、熱中症の症状が出始めているのに無理して作業を続け死亡してしまうこともあるという。

 その他、要請では職場の暑熱状況を把握するためにWBGT予測値や高温注意情報を確認して作業環境管理を行うこと、特に7~8月の14~17時の炎天下でWBGT値が基準を大幅に超えるような場合には、作業を中止することとしている。

平成25年6月15日第2188号 掲載
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