ワイヤーソー災害で工事業者を書類送検 静岡・浜松労基署
2013.10.15
【安全スタッフ ニュース】
浜松労働基準監督署(西野正己署長)は、ワイヤーソーによるコンクリート切断時に発生した死亡災害で、工事を請負っていた専門業者取締役と元請けの現場責任者を安衛法違反の疑いで静岡地検浜松支部に書類送検した。
ワイヤーソーとは、ダイヤモンドビーズが付いたロープ状の工具。このワイヤーをコンクリート柱などに引っかけ、機械で回転させて柱を切断する。ワイヤーが切れた際にビーズが飛散する危険があり、安衛法では防護ネットなどの設置が義務付けられている。下請業者は危険性を認識していたが、作業を急ぐあまり安全措置を講じていなかったという。ワイヤー切断時に飛散したビーズが被災者の右胸を貫通し、出血性ショックで死亡した。
「覆いの設置で防げた災害。類似作業をする際には、しっかり対策を講じてもらいたい」としている。
平成25年10月15日第2196号 掲載