働き方改革は「期待しない」 勤務医の実態
2018.03.06
【労働新聞 ニュース】
勤務医でつくる全国医師ユニオン(植山直人代表)は2月20日、2017年版勤務医労働実態調査の最終報告を公表した。
国を挙げた働き方改革の1つに「医師の労働時間規制」が含まれていることに対する賛否を尋ねると、「賛成」51.6%、「反対」13.9%となり、多くの勤務医が労働時間規制を求めていることが分かった。ただ、今の改革の結果、労働環境が「改善する」とみるのは18%ほどに過ぎず、「ほとんど改善しない」が6割近かった(58.1%)ため、働き方改革に期待していない勤務医が多い実態にあるとみられる。
当直明けの翌日の連続勤務を行った際、「集中力・判断力が低下する」との回答が79.2%とほぼ8割に達し、「ミスが相当多い」13.5%と「ややミスが増える」54.2%を合わせると、7割近く(67.7%)がミスの増加を指摘した。
昨年中間報告を行った調査で、有効回答1803人分の最終集計。
平成30年3月5日第3151号4面 掲載