外食産業の労災防止向けシンポ 労働科学研究所
2018.03.29
【労働新聞 ニュース】
大原記念労働科学研究所(濱野潤理事長)は、外食産業の健康・安全対策に力を入れている。このほど、3年間の取組みを振り返るシンポジウムを開き、「ちゃんこ屋鈴木ちゃん」の鈴木昌平店長が講演を行った=写真。
同研究所が進める、グループワークや改善計画の作成・実施などを取組み内容とする「参加型職場環境改善手法ツール」の実験を行ったのが同店。学生アルバイト30人と実施した職場内での検討会では、居抜き物件ならではの不便さを指摘する声が相次いだと指摘。「階段の足元が暗い」「バックヤードの空気が悪い」などで、それぞれセンサー式ライトや扇風機の設置といった対策を講じ、転倒や熱中症といった労災防止につなげた。
同ツールは来夏の実用化を予定している。
平成30年4月2日第3155号3面 掲載