【特集1】時代とともに変化する労災訴訟 高額判決の8割が過労事案 賠償額は最高1億9000万円に/稲垣 昭雄
2014.05.01
【安全スタッフ 特集】
労働災害の責任を巡り、企業を相手取った民事訴訟が提訴されることは少なくない。裁判では、判決または示談によって高額な賠償が命じられているが、「昭和・平成時代ではその内容に大きな変化が見える」と労災問題研究所の稲垣昭雄所長はいう。例えば、昭和の災害は墜転落、じん肺、潜水病などさまざまな災害が賠償額上位に入っていたが、平成になるといわゆる「過労死」が注目を浴び、高額判決上位20事例中の8割を占めている。その賠償額も昭和時代の2倍以上、最高額は1億9000万円に達した。時代背景に照らしながら、賠償額の変化を解説してもらう。…
執筆:労災問題研究所 所長 稲垣 昭雄
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平成26年5月1日第2209号 掲載