減少残業代を賞与に 平均0.04カ月上乗せ アルプス電気
2018.06.27
【労働新聞 ニュース】
アルプス電気㈱(東京都大田区、栗山年弘代表取締役社長)は所定外労働時間削減に伴って減少した残業代を原資として、今年度夏季賞与に平均0.04カ月分の上乗せ支給を実施する。生産性向上の成果として与えるもので、支給日は今月25日だ。
対象は年俸制で働く社員を除いた約5100人。賞与支給月数は前半期の営業利益率や個人の評価・査定を基に決めており、上乗せして支給する0.04カ月はあくまで平均値だ。
同社には、会社と従業員が毎月のように働き方改革について検討を重ねてきた経緯がある。昨夏、管理職に内線スマホを支給したほか、会議削減やペーパーレス化に取り組んだ結果、1人当たりの月間残業時間が減少した。2017年9月~18年3月は19時間で、前年度同時期と比べて2.4時間ダウンしている。
上乗せ賞与の原資は、減った残業代の約3分の1に相当する。残り3分の1は働き方改革への投資、残りは会社の将来への投資に充てる。残業時間が減った場合、同様の取組みは今後も継続的に実施していく。
平成30年6月25日第3166号3面 掲載