運転者の意識消失 健康管理徹底促す 国交省が要請

2018.12.12 【安全スタッフ ニュース】
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 国土交通省は、事業用自動車の運転者の意識消失による事故が多発していることから、(公社)全日本トラック協会、(公社)日本バス協会などの自動車運送関係の団体に対し、運転者の健康管理の再徹底を促す要請を行った。

 今年10月28日、神奈川県横浜市の国道を走行中の路線バスの運転者が意識を失ったことにより、高架橋の立柱と乗用車に衝突し、乗客ら7人が死傷する事故が発生した。11月1日には、千葉県成田市の県道を走行中の観光バスの運転者が心筋梗塞のため意識を失ったことにより、信号機などに衝突する事故が発生し運転者が死亡した。

 国交省では今年6月、同種の事故が発生したことを踏まえて、「健康起因事故の防止に向けた健康管理の実施について」(平成30年6月8日付、国自安第35号)を発出し、取組みの徹底を呼び掛けたばかり。同種の事故に歯止めがかからないため懸念を強めている。

 各団体に向けては、傘下会員に「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」などによる運転者に対する健康管理を、運転者の状況に応じて適切に実施することを求めている。

平成30年12月15日第2320号 掲載
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