副業・兼業 労働時間管理で混乱 正確な把握は困難 厚労省検討会
2019.04.25
【労働新聞 ニュース】
行政指導にも支障の恐れ
労働者の副業・兼業が拡大しつつあるなか、労働時間の正確な把握や割増賃金支払いのあり方で混乱が生じている。現行ガイドラインでは、労働者の自己申告に基づき通算した労働時間数を把握する方法を採っているが、必ずしも正確ではなく割増賃金や健康管理に支障が生じる可能性がある。割増賃金を支払うべき使用者の特定も困難となりかねない。労働時間数の正確な把握のために副業・兼業の使用者間で情報をやり取りする方法もあるが、大手企業などでは事務処理量が膨大となる恐れがある。
厚生労働省では、現在、学識経験者で構成する「副業・兼業の場合の労働時間管理の在り方に関する検討会」(守島基博座長)において、労務管理のあり方を議論しているが的確な方法が見出せていない。…
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令和元年5月6日第3207号1面 掲載