【特集1】職場の熱中症が急増 暑熱リスク下げる環境整備を WBGT値で作業時間検討も
2019.06.25
【安全スタッフ 特集】
猛暑の影響で、職場の熱中症発症者が増えている。昨年は死亡者28人、休業4日以上の重症者1178人の異例の事態となった。気温のみで熱中症の危険を判断せず、WBGT値(暑さ指数)をリスクとして評価し、作業環境や作業の管理を考えることが対策の基本だ。リスクを低減させるために作業環境の整備や連続作業時間の調整などの対策が求められる。暑さが本格化する7、8月は一瞬たりとも気が抜けない。
休業災害が初の1000人台に
記録的猛暑となった昨年、職場での休業4日以上の熱中症発症者が前年の倍を超える異例の事態となった(図)。昨年の熱中症は、業種別では、建設業239人、製造業221人、運送業168人、警備業110人。屋内外、年齢を問わず発生している。
災害事例をみると、木造家屋の解体工事現場で働いていた20歳代の男性は、午後2時30分、休憩中気分が悪くなって木陰で休憩していたが、体調が回復しなかったため仕事を切り上げた。帰社途中で嘔吐、…
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2019年7月1日第2333号 掲載