ビルメン業に緊急点検要請 東京労働局

2019.07.30 【安全スタッフ ニュース】
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 東京労働局(前田芳延局長)は、今年に入って都内のビルメンテナンス業で死亡災害が相次いでいることから、業界団体に労働災害防止の要請を行うとともに、1000事業場超のビルメンテナンス業者にロープ高所作業の安全対策について緊急点検を求めた。

 同労働局管内のビルメンテナンス業の死亡災害は、今年1月から6月までの間に6人に上っており、すでに前年の年間死亡者数4人を上回る状況にある。1月に発生した事例では、作業者がビルのガラス清掃をブランコ作業で行っていたところ、メインロープから支持物が外れ、ライフラインを設けていなかったことから地面に墜落したという。

 このため、ビルメンテナンス業の業界団体である(公社)東京ビルメンテナンス協会などに対し、労働災害防止に関する要請を行った。ロープ高所作業(ブランコ作業)の際は、ライフラインを設置するなど、労働安全衛生法令に基づく墜落防止措置を確実に行うことなどを求めた。都内のビルメンテナンス業者1118事業場を対象に、建築物内の清掃業務や窓ガラス清掃などにおけるロープ高所作業の安全対策について、緊急点検の実施を指示している。

2019年8月1日第2335号 掲載
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