「影響あった」2割 大手の採用繰下げで中小 産能大調査
2012.02.13
【労働新聞 ニュース】
東日本大震災に伴い大企業が採用活動の日程を繰り下げた結果、中小企業の約2割で採用活動に影響が出たことが、産業能率大学の「2012年の中小企業の経営施策」調査で分かった。例年に比べて内々定辞退者が増加した企業もある。
調査は、昨年11~12月にインターネット上で実施したもので、従業員規模6~300人の企業経営者を対象に、採用活動の状況などを尋ねた。有効回答は698社。
それによると、2012年4月入社の採用予定がある企業は、全体の15.6%。震災に伴い大手企業が採用活動の日程を繰り下げた影響を聞いたところ、採用予定のある企業の17.4%が「影響があった」と回答した。
実際に生じた影響の内容(複数回答)では、「学生との接触機会の減少」が47.4%でトップ。以下「応募者数の減少」26.3%、「内々定辞退者の増加」21.1%などとなった。
平成24年2月13日第2860号2面 掲載