社保加入率は都市部が低調 国交省・建設業調査
2012.04.02
【労働新聞 ニュース】
国土交通省は、建設業を対象に昨年10月に実施した公共事業労務費調査のうち、社会保険加入状況の集計結果をまとめた。雇用保険、健康保険、厚生年金の3保険すべてに加入している企業割合は84%で、労働者の加入割合は57%にとどまった。企業別の加入割合は千葉(59%)、神奈川(62%)、東京(66%)などの大都市部で低く、反対に島根(97%)、鳥取(95%)など地方部は高い。
社会保険の加入状況を把握するため、昨年実施の労務費調査から、企業単位の加入状況を調査項目に追加。企業2万5000社、労働者11万6000人分を集計した。
企業別の加入割合は、雇用保険が94%と最も高く、健康保険、厚生年金がともに86%。3保険すべてに加入している割合は、元請で96%に上る一方、2次下請は73%、3次下請は66%と低調だった。事業所規模では、従業員数が多くなるほど加入割合が高い。
平成24年4月2日第2867号2面 掲載