簡易検査後の実態把握強化 全ト協・SAS対策
2012.05.28
【労働新聞 ニュース】
公益社団法人全日本トラック協会(星野良三会長)は、運転者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)に起因する交通事故の防止に向けて実施しているスクリーニング検査助成制度を改定した。
今年度から、助成制度を利用した事業者に対し、スクリーニング検査後の精密検査や治療状況、SAS有所見者への点呼時の指示・指導状況に関する報告を義務付けた。検査後の実態を把握することで、今後のSAS対策に役立てるのが狙い。
助成制度は、同協会および各都道府県トラック協会が認定した検査機関でスクリーニング検査を受けた場合、1人当たり2500円を上限に検査費用の半額を支給するもの。平成17年度の助成制度スタートから21年度までの5年間の利用者数は延べ3765社、11万8426人に上る。
平成24年5月28日第2874号2面 掲載