乗務時間違反が6割 貸切バス300社を監査 国交省
2012.08.06
【労働新聞 ニュース】
国土交通省は、5~6月に実施した貸切バス事業者の緊急重点監査結果をまとめた。監査対象298社のうち、83.8%に当たる250社に対して道路運送法などの法令違反を指摘した。このうち48社で重大または悪質な違反がみつかったとしている。
違反内容をみると、1日の運転時間や連続運転時間、休息時間などを定めた乗務時間等の基準を順守していなかった事業者が192社(64.4%)に上った。このほか、安全教育など運転者への指導監督が不十分だった事業者が118社(39.5%)、運転者の疲労状況やアルコールの有無を確認する点呼を怠っていたのは48社(16.1%)となっている。
国交省は、これらの違反の程度や回数に応じて「重大または悪質な法令違反」と認定し、このほど作成した「高速ツアーバス事業者リスト」において、事業者ごとに重大・悪質な違反の有無を公表している。
平成24年8月6日第2883号2面 掲載