女性専用トイレ設置率100%に 日建連計画

2019.12.30 【安全スタッフ ニュース】
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 (一社)日本建設業連合会は、2020年~2024年度の「けんせつ小町活躍推進計画」を策定した。定着支援では、現場内で会員企業の女性社員にとどまらず、協力会社の女性技能者、発注者の女性などが快適に利用できるトイレと更衣室の設置率100%を目指すとしている。このため、トイレ・更衣室の普及の障害になっていることや、実施されている対策を調査して公開する。併せて優良事例の収集も進める。会員企業に現場環境整備マニュアルとチェックリストを広く普及させる考えだ。

 同計画では、「定着」「活躍」「入職」の3分野への支援を大きなテーマに掲げている。「けんせつ小町」が長い年月にわたって働くことができ、やりがいを持って自己実現できる職場にすることが目標だ。結果として、建設業を希望する女性が増えることを期待している。

 このうち安全衛生の面で特に注目されるのが定着支援。建設業から離れる理由に、職場環境・人事制度の問題などがあることに着目している。現場内で会員企業の女性社員だけでなく、協力会社の女性技能者、発注者の女性などが快適に利用できるトイレと更衣室の設置率100%を目指すという。2018年度の現場内の女性専用トイレの設置割合は45%、女性専用更衣室の割合は31%と半数以下の状態にあるが、これを2024年度にいずれも100%にする方針だ。

 具体的には、トイレ・更衣室の普及の障害になっていることや、実施されている対策を調査して公開するとした。また、動線や使いやすさを意識したトイレ・更衣室のレイアウトの事例や、狭小な現場事務所で工夫された事例などを収集し、公開するという。

2020年1月1日第2345号 掲載
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