【特集2】転倒予防へT字体幹理論 安全な作業姿勢を示す 空いた手で「3点支持」/全国低層住宅労務安全協議会
2019.12.26
【安全スタッフ 特集】
作業員の高齢化などにより、住宅建築現場で大きな課題となっている転倒・転落災害。全国低層住宅労務安全協議会(石野健二会長、以下、低住協)では、身体が倒れることのないよう「T字体幹理論」と「両足と片手の3点支持」で安全な作業姿勢を保つよう呼びかけている。T字体幹とは、肩の水平線とへその垂線を結んだT字の水平垂直を保つ姿勢。水平垂直を維持することで転倒を防ぐという考え方で、体幹軸をつくるための体操も示した。また、倒れないために両足だけでは支えきれない作業は、空いた手を利用して「3点支持」を行うよう求めている。
水平・垂直の維持を保つ
住宅メーカーや専門工事店からなる低住協の会員会社では転倒、転落が少なくなく、安全対策上の大きな課題となっていた。対処方法を探っていたところ、身体の使い方に目を付けた。身体の仕組みを理解し、作業に合った安全作業姿勢の維持を意識して、行動することが重要とした。「安全衛生にはルールがあるが、身体の使い方にはルールがない。原理原則に基づいたルールをつくるべきではないかと考えた」と中村尚生広報室長はいう。
長年の低住協の安全衛生活動から導き出したのが…
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2020年1月1日第2345号 掲載