現場の悲鳴を「労働黒書」に 日本医労連

2016.11.30 【労働新聞 ニュース】
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 日本医療労働組合連合会(日本医労連・田中千香子委員長)は、人手不足が深刻な状況にある看護と介護の「労働黒書」の一部報告を行った。340人から寄せられた声のごく一部をまとめた。

 たとえば、関東地方の急性期病院に勤める看護師は、「夜勤の2人体制は本当に嫌。患者急変などの時に人数が少なく、患者さんへの対応も悪くなってしまう」。

 東海地方の病院職員の夫からは、「看護師の妻は看護記録などが時間外での入力になり、21時頃まで働いている。残業代もほぼ付いておらず、私も働いているが家事の90%は私がやっている」と家族側の負担の大きさを不満の声として届いた。

 一方、中国地方の介護職員は「10年以上働いているが、手取りは15万円以下。子供を塾にも行かせられない」とし、業界で起きる様ざまな事件の背景要因ではないかと訴えている。

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平成28年11月28日第3090号6面 掲載
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