11%はすでに退職 不妊治療との両立調査 三重県
2020.01.17
【労働新聞 ニュース】
不妊治療を受けている人のうち、約11%が治療に専念するためにすでに退職を選択している実態が、三重県の調査により明らかになった。現在仕事を続けている人も、65.7%は両立が難しいとしている。治療中の人の年齢層は30歳代が65.2%と多数を占めた。中堅人材の退職は企業の損失につながるため、人材確保策として、両立支援が求められている。
両立をサポートする職場の制度については、64.1%が「ない」と回答した。「ある」は20.1%に留まっている。職場に求める支援は77.8%が「柔軟な勤務形態」、63.0%が「休暇制度」とした。
同県は両立支援推進のため、同県労使団体と同県医師会、三重労働局など6者と連携協定を締結した。職場での理解促進などに協力して取り組んでいくとしている。
令和2年1月20日第3241号5面 掲載