【特集2】高齢者目線で安全機材開発 年2回健診・相談会開催しスキルや健康の自覚促す/忠武建基の高齢者対策
2020.03.27
【安全スタッフ 特集】
深礎工法などを手掛ける㈱忠武建基(東京・杉並区)は、高齢者の安全と健康に配慮した職場づくりを推進するため、「提案がしやすい職場環境の創出」や「保護具など装備品の改善・軽量化」などに取り組んでいる。処遇改善などを進める働き方改革の一環だ。健康診断を年2回実施し、ライフプラン相談会を開催することで、自身の健康状態やスキルを適切に認識してもらうことを狙っている。安全に対する意識が向上し、「気づきの風土」が醸成された。
リング支える人員不要に
トンネルを掘るための立坑堀削工事などを請け負っている同社は、深礎工法や機械掘深礎工法、大口径深礎工法、竹割土留工法、モルタルライニング工法などを手掛けている。特に重視している深礎工法は、場所打ち杭工法の一種とされるもの。人力で円形に掘削していき、ライナープレートなどを取り付けて土留めを行い、支持地盤まで到達した後、坑内に配筋してコンクリートを打設し、杭を構築する工法だ。
同社の高年齢労働者の安全と健康に関する対策は、…
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2020年4月1日第2351号 掲載