自動農機の安全ガイドライン改正 新たにロボット田植機を追加 農水省
2020.05.09
【安全スタッフ ニュース】
農林水産省は、ロボット農機の安全性確保のためにメーカーや使用者が順守すべき事項などを定めた「農業機械の自動走行に関する安全性確保ガイドライン」を改正した。実用化が見込まれるロボット田植機、ロボット草刈機を追加し、リスクアセスメントの実施などによって自動走行時の安全性確保の原則や関係者の役割を定めている。
ガイドラインでは、メーカーの役割としてリスクアセスメントと保護方策(自動停止装置等)によるロボット農機のリスク低減を挙げる。リスクが低減しない場合には、使用上の条件見直しか製品化を取り止めることとした。また、メーカーと販売者が連携し、導入主体である農業法人や使用者に対して、ロボット農機の安全使用の訓練の実施を求めている。
ロボット農機を導入する農業法人などは、使用を想定しているほ場(農地)や周辺環境を確認し、危険性を把握して対策を講じ、ロボット農機を適切に管理し、安全に使用されているか随時確認するよう示している。従業員に対しても、ロボット農機の安全使用の訓練を受講し、ロボット農機を適切に使用することを要求している。
ガイドラインは平成29年3月に作られたもので、新たなロボット農機の開発状況などを踏まえて都度、修正を行っている。今年3月の改正では実用化が近いロボット田植え機、草刈機を追加し、関係者が事故防止のために講じる方策を整理した。