通院中の2割が退職に がん患者の就労状況を調査 山梨県

2017.01.26 【労働新聞 ニュース】
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 山梨県は、がん患者を対象にした就労調査の結果を初めて取りまとめた。現在通院中の患者の約2割が治療に伴い退職していることが明らかになった。

 調査は昨年8月に実施したもので、県内4カ所のがん診療連携拠点病院に通院している患者292人の回答を集計している。

 通院中の患者に働き方の変化を聞くと、「変化なし」が41.9%で最も多かったが、18.7%が「退職」と回答。「休職中」(16.6%)と合わせると、3分の1以上が治療に伴い勤務に就くことができない状況にあった。「職場内異動」は2.9%だった。

 就業継続に必要な対応や制度を複数回答で尋ねると、「配置転換」が28.2%と最多で、「休職前の賃金補償」27.0%、「短時間勤務」24.5%、「年休の時間単位での取得」19.6%が続く。

 仕事と治療の両立で苦慮すること(複数回答)では、「治療の見通しが分からない」(45.9%)や「収入の減少」(33.3%)がめだった。

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平成29年1月23日第3097号2面 掲載
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