乗用草刈機の災害防止要請 長野労働局
2020.11.12
【安全スタッフ ニュース】
長野労働局(中原正裕局長)は、乗用草刈機による死亡災害が管内で相次いだことを受け、長野県索道事業者協議会、長野県ゴルフ場連盟宛に労働災害防止徹底を要請した。
要請では、雇入れ時などの教育を実施するほか、斜面での横転を防ぐため、登坂能力や最大安定傾斜角などを確認したうえで、安全な作業方法を検討するよう求めた。回転刃の詰まりを取り除くときには、エンジンを止めてキーを抜き取ることを徹底することとしている。
今年5月にゴルフ場内で起こった災害では、作業者が草刈機ごと斜面から転落して下敷きになり、直後に漏れ出たガソリンに引火する火災で焼死している。また、9月にはスキー場で乗用草刈機に乗っていた作業者が斜面で運転席から転落し、後退してきた草刈機の回転中の刃に巻き込まれて死亡した。1年間に2件の発生は異例だという。
団体の求めに応じ、事業者向け講習会などに同労働局の担当者が訪問し、労働災害防止に関する講話など行うとしている。
2020年11月15日第2366号 掲載