看護師自殺 試用期間延長が原因 負荷強度「中」と判断 札幌地裁が労災不支給取消し
2020.11.26
【労働新聞 ニュース】
ミスに対し厳しい指導も
新人看護師の自殺の労災認定を遺族が求めた裁判で、札幌地方裁判所(武部知子裁判長)は、業務起因性を認める判決を下した。病院側が能力不足を理由に試用期間を1カ月延長したことを、労働者に解雇の可能性を意識させるもので、労災認定基準が定める心理的負荷の強度「中」に該当すると評価。労働者に吃音の障害があり、入院患者からたびたび苦情が寄せられていた点や、業務上のミスに対して厳しい指導があった点を総合し、業務は精神障害を発病させる程度の強度があったと判断している。…
【令和2年10月14日、札幌地裁判決】
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令和2年12月7日第3283号3面 掲載