『判決』の労働関連ニュース

2024.11.21 【労働新聞 ニュース】
退職勧奨 合意退職の成立認める 選択不合理と言えず 東京高裁

「自由な意思論」を主張も  主として投資事業を営む東京都内の会社で働いていた労働者が、退職勧奨後の合意退職扱いを不服とした裁判で、東京高等裁判所(松井英隆裁判長)は退職合意の成立を認めた一審判決を維持した。退職願の提出により、確定的な意思表示があったと評価している。労働者は山梨県民信用組合事件(最判平28・2・19)を引用し、収入が高い同……[続きを読む]

2024.11.15 【労働新聞 ニュース】
各大学の判断を尊重 無期転換特例で解釈示す 最高裁

 羽衣国際大学で講師職にあった労働者が無期転換申込権の特例適用を不服として訴えた裁判で、最高裁判所は特例の対象外とした二審判決を変更し、特例適用を認め、審理を大阪高等裁判所に差し戻した。大学教員の任期法が無期転換申込権発生までの期間を10年超とする「教育研究組織の職」について、「殊更厳格に解するのは相当でない」としている。任期法の趣旨は、……[続きを読む]

2024.11.07 【労働新聞 ニュース】
定年後再雇用 条件低下に合理性あり 雇止め有効と認める 東京高裁

同一内容の更新期待なし  東京都内のソフトウェア会社で働く定年後再雇用の労働者が雇止めを不服とした裁判で、東京高等裁判所(三角比呂裁判長)は契約不更新を有効とした一審判決を維持した。同社は吸収合併されることに伴い、約3~5割賃金が低下する条件を提案したが、労働者は承諾せず、従前の条件で更新するよう求めた。同高裁は同社の提案について、吸収先……[続きを読む]

2024.10.24 【労働新聞 ニュース】
解雇予告手当 支払い請求を棄却 契約終了の認識一致 東京地裁

会社による就労拒絶ない  技術者派遣を営む東京都内の人材派遣会社で働く労働者が解雇予告手当の支払いを求めた裁判の控訴審で、東京地方裁判所(中野哲美裁判長)は一審の東京簡易裁判所に引き続き、労働者の請求をすべて棄却した。合意退職に関して労働者は難色を示していたものの、雇用契約を終了させること自体は両者間で認識が一致していたと判断している。会……[続きを読む]

2024.09.05 【労働新聞 ニュース】
解雇期間中 歩合給支払い命じる 2カ月で1000万円超 東京地裁

部署売上げの約1%を約定  生活雑貨の製造販売などを営む会社で働く労働者が、解雇期間中の歩合給支払いを求めた裁判で、東京地方裁判所(矢崎達也裁判官)は同社に1100万円の支払いを命じた。同社は解雇の意思表示を2カ月後に撤回し、その間の賃金として基本給などを支給したが、歩合給については支払っていなかった。同地裁は事業部長である労働者との間で……[続きを読む]

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