『判決』の労働関連ニュース

2025.03.19 【労働新聞 今週の視点】
【今週の視点】転職活動中 逸失利益認める判決が 再就職余儀なくされ

雇保法の要件再度確認を  労働者が詐欺行為への加担強要により退職せざるを得なくなったと訴えた裁判で、東京高等裁判所は転職活動期間中の逸失利益の請求を認めた(関連記事=逸失利益 転職活動期間の請求認める “少なくとも”5カ月 東京高裁)。本判決がどこまでの射程を持つのかは定かでないが、同様の訴訟は増えると思われる。雇用保険法は離職を余儀なく……[続きを読む]

2025.03.13 【労働新聞 ニュース】
病気復職時の配転有効 産業医意見を優先し 東京地裁

会社が正否見極めは困難  病院のリネンサプライなどを請け負う大手企業で勤務する労働者が、病気復職時の倉庫業務への配転を違法と訴えた裁判で、東京地方裁判所(中野哲美裁判官)は配転命令を有効と判断した。主治医と産業医の意見が異なった際、どちらが正しいかを同社が判断することは事実上困難だったと指摘。産業医の意見を優先して配転を決めた同社の対応に……[続きを読む]

2025.02.27 【労働新聞 ニュース】
弁護士の労働者性を否定 契約解除は有効に 東京地裁

大手法律事務所勤務で  大手法律事務所で働く弁護士が契約の不更新は違法と訴えた裁判で、東京地方裁判所(小原一人裁判長)は同弁護士の労働者性を否定し、契約解除を有効と判断した。同弁護士は入所時点で10年以上のキャリアがあり、両者は対等な立場にあったと指摘。採用通知に「委任契約」と明記されていた点を踏まえると、同弁護士は委任契約と理解して契約……[続きを読む]

2025.02.19 【労働新聞 今週の視点】
【今週の視点】逸失利益 障害理由に減額認めず 多数の企業事例引用

健常者と同等勤務が可能  聴覚障害を持つ女児がホイールローダーに轢かれ死亡し、遺族が運転者と勤務先に賠償を求めた裁判で、大阪高等裁判所は1月20日、逸失利益を全労働者の平均賃金で計算すべきと判断した。一審は、障害は労働能力を制限し得ると指摘。平均賃金の85%相当額を逸失利益としていた。高裁は多くの企業事例を引用し、健聴者と同等に働けたと強……[続きを読む]

2024.11.21 【労働新聞 ニュース】
退職勧奨 合意退職の成立認める 選択不合理と言えず 東京高裁

「自由な意思論」を主張も  主として投資事業を営む東京都内の会社で働いていた労働者が、退職勧奨後の合意退職扱いを不服とした裁判で、東京高等裁判所(松井英隆裁判長)は退職合意の成立を認めた一審判決を維持した。退職願の提出により、確定的な意思表示があったと評価している。労働者は山梨県民信用組合事件(最判平28・2・19)を引用し、収入が高い同……[続きを読む]

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