労働時間の認定に係る質疑応答・参考事例集の活用について
10年保存
機密性2
令和3年3月30日から
令和13年3月31日まで
基補発0330第1号
令和3年3月30日
都道府県労働局労働基準部
労災補償課長 殿
厚生労働省労働基準局補償課長
労働時間の認定に係る質疑応答・参考事例集の活用について
過労死等に係る労災請求件数が過去最多を更新する中、過労死等をめぐる国民の関心は高く、とりわけ過労死等の発生の防止強化に対する社会的要請が強まっている。こうした中、労災補償行政においては、過労死等の労災請求事案に引き続き迅速・適切に対応していく必要がある。
過労死等事案については、複雑で調査が困難なものが多いことから、その処理に当たっては、基本的な事項を踏まえ、様々な事案に応じて、所要の調査を的確かつ効率的に行っていく必要があるが、その際、脳・心臓疾患及び精神障害の労災認定基準における業務による負荷要因である労働時間について、基本的な考え方等を正しく理解した上で、これを適切に把握することが特に重要である。
また、労働時間の把握に当たっては、監督担当部署と必要な連携をしつつ、労災認定基準に基づき被災労働者及びその遺族への早期救済を的確に行うという労災補償制度の目的の下、労災担当部署として、業務負荷の最も重要な要因である労働時間を適切に認定する必要がある。
このため、今般、別添のとおり、「労働時間の認定に係る質疑応答・参考事例集」を作成したので、脳・心臓疾患及び精神障害事案の労災認定に活用し、今後、一層適切な労働時間の認定に努められたい。
なお、本件については、労働基準局監督課とあらかじめ協議済みであることを申し添える。…
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