判決年月1990年12月の労働判例

1992.06.08 【判決日:1990.12.10】
大光事件(平2・12・10東京高判) 賃金債権の差押えと使用者からの相殺
ジャンル:
  • 支払い5原則
  • 賃金

要件満たせば相殺も可能 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  Y会社は従業員Aに対し、毎月の賃金のうち4分の1を天引きして返済する旨の約定(相殺予約)のもとに低利の融資を行った。  Aは、Xクレジット会社より借入れを受けていたが、約定の返済ができなかったため、Xは、AのY会社に対する賃金債権を民事執行法152条1項の限度……[続きを読む]

1992.05.25 【判決日:1990.12.20】
沼津セクシャルハラスメント事件(平2・12・20静岡地裁沼津支部判) 性的いやがらせと違法性
ジャンル:
  • セクハラ
  • 女性

執拗さ、地位利用等で判断 筆者:弁護士 宮本 光雄(経営法曹会議) 事案の概要  原告は熱海所在のホテルの従業員であるが、昭和62年11月頃、勤務が終わったときに上司である被告から食事に誘われた。原告は、食事を終えて被告の運転する車で帰路についた。途中被告は、原告の腰などを触り「モーテルにいこうよ。裸をみせてよ」などと言い、原告がはっきり……[続きを読む]

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