判決年月1992年7月の労働判例

1993.04.12 【判決日:1992.07.31】
医療法人第二国道病院事件(平4・7・31横浜地裁川崎支判) 企業の支出する研修費用に対しての退職制限と費用返還は
ジャンル:
  • 労働契約
  • 賠償予定

事前に誓約等の個別合意を 筆者:弁護士 中山 慈夫(経営法曹会議) 事案の概要  病院を経営する原告は高卒の被告を看護婦見習いとして雇用すると共に、入学費用・奨学金などを支出して準看護婦学校に2年間通学させていたが、被告は同校卒業後他の病院に勤務し原告に勤務しなかった。そこで、原告は被告のために支払った入学費用・奨学金等(合計159万74……[続きを読む]

1992.12.28 【判決日:1992.07.16】
岩国市事件(平4・7・16山口地裁岩国支判) 事務所内を禁煙としないことが安全配慮義務違反となるか
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務
  • 安全配慮義務

受忍限度超えるか否かで判断 筆者:弁護士 安西 愈(中央大学講師) 事案の概要  本件は、市の職員であって、市の管理する庁舎に勤務する非喫煙者である原告が、市に対し、市がその庁舎管理権に基づき庁舎の事務室を禁煙にしていないために、原告は事務室内での喫煙によるたばこの煙を吸うこと(これを「受動喫煙」という)を余儀なくされ、健康を侵害されてい……[続きを読む]

1992.10.12 【判決日:1992.07.24】
羽後銀行事件(平4・7・24秋田地判) 完全週休2日制移行に伴い特定日を60分延長 ★
ジャンル:
  • 労働時間・休日
  • 就業規則の不利益変更

不利益変更だが合理性ある 筆者:弁護士 宮本 光雄(経営法曹会議) 事案の概要  U銀行では、政令により平成元年2月から銀行の完全週休2日制が実施されることを控え、昭和63年12月、併存する2つの組合に対し、①全土曜日を休日とする、②毎週初めの営業日及び毎月25日以降月末までの営業日の終業時間をそれまでの4時50分から1時間延長して5時5……[続きを読む]

1992.09.28 【判決日:1992.07.13】
第一小型ハイヤー事件(平4・7・13最二小判) タクシー運転者歩合給の不利益変更の合理性は? ★
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 賃金・賞与

必要性、内容等から判断 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  X会社は、ハイヤー・タクシーによる旅客運送業を営む会社であり、組合員約114名のA組合と約180名のB組合が併存する。X会社では、昭和54年以来、基準内賃金については、前年度より平均5197円引き上げ、歩合給については足切額(運賃収入総額からの定額の控除額)を2……[続きを読む]

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