判決年月1992年9月の労働判例

1994.02.28 【判決日:1992.09.24】
国鉄直方自動車営業所事件(福岡高判平4・9・24) 年次有給休暇のスト利用を欠勤扱いとし、賃金カット
ジャンル:
  • 年休

業務阻害なければダメ 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  K組合は、昭和60年8月5日、1時間の時限ストを行った。XらはK組合の分会役員であったが、いずれもバス運転手であり、当日のスト対象者から除外されていた。しかし、Xらは、スト当日の年休の申し込みをなし、Y事業団は、時季変更権を行使することなく、Xらの本来の勤務につ……[続きを読む]

1993.04.05 【判決日:1992.09.30】
ケインズインターナショナル事件(平4・9・30東京地判) 入社1カ月後の退職者へ債務不履行での損害賠償請求は?
ジャンル:
  • 労働契約
  • 賠償予定

信義則適用し賠償額を限定 筆者:弁護士 山田 靖紀(経営法曹会議) 事案の概要  X社は、インテリアデザインの企画設計等を中心に営業しており、平成2年5月当時の従業員は全員が女性であったが、その頃、甲社との間で、乙ビルリニューアル工事に関し、報酬1カ月60万円、期間2年間とする事務室の移転計画設計業務等のインテリアデザイン契約を締結した。……[続きを読む]

1993.03.15 【判決日:1992.09.09】
よみうり事件(平4・9・9名古屋地判) 「本人の同意」のない担当職務変更の扱いは…
ジャンル:
  • 配転・出向

配転同意約款あれば無効 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、Z新聞社において編集部整理課に配属され整理業務に従事していたが、報道部報道課に配転命令を受けたにも拘らず「整理は天職だ」としてこれを拒否し、裁判所で争っていた。  その後、Z新聞社はY会社に営業の全部を譲渡した。右営業譲渡に際し、XはZ新聞社に退職届を提……[続きを読む]

1993.03.08 【判決日:1992.09.24】
改進社事件(平4・9・24東京地判) 不法就労外国人の労災事故の民事賠償金額の算定は… ★
ジャンル:
  • 労災
  • 損害賠償

本国での収入を“基準”に 筆者:弁護士 安西 愈(中央大学講師) 事案の概要  本件は、いわゆる不法就労の外国人労働者が、製本作業中に右手人さし指末節部分を切断したことに関し、製本会社(有限会社)およびその代表取締役個人に対し、損害(休業損害+逸失利益+慰謝料+弁護士費用)賠償の支払いを請求したものであるが、判決はこれを基本的には認容した……[続きを読む]

1993.02.22 【判決日:1992.09.18】
エス・バイ・エル事件(平4・9・18東京地判) 懲戒委員会の審議を経ずになされた懲戒解雇の効力は
ジャンル:
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 懲戒手続

「実体的真実の把握」に軍配 筆者:弁護士 畑 守人(経営法曹会議) 事案の概要  被告は住宅を中心とした建築施工と分譲などを営む株式会社であり、原告は平成元年3月31日に入社して営業社員として勤務していた。  原告は、協調性のない独善的な性格で、従前から上司への反抗や粗暴な言動を繰り返し、その性格について注意を受けていた。平成2年6月23……[続きを読む]

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