判決年月1992年12月の労働判例

1994.04.04 【判決日:1992.12.15】
勧業不動産外一社事件(東京地判平4・12・15) 出向先会社での非違行為に対し出向元会社が懲戒処分
ジャンル:
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 懲戒手続
  • 配転・出向

各々の立場で処分できる 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  y会社は、Y会社の営業部門から独立して設立された実質上Y会社の子会社である。Xは、Y会社に入社し、平成2年4月にY会社に在籍したままy会社に出向し、大崎支店長代理を命じられた。  Xが、分譲住宅の販売業務の際、上司に対して「そんなことは自分でやれ。ばかやろう」等……[続きを読む]

1993.11.01 【判決日:1992.12.18】
協立倉庫事件(平4・12・18最二小判) 本人の同意なしに株主総会で取締役の報酬を変更できるか ★
ジャンル:
  • 労基法の基本原則
  • 取締役・調査役

同意なければ不可が原則 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  甲(原告・控訴人・上告人)は、昭和45年12月、いわゆる同族会社で倉庫業を営む株式会社(被告・被控訴人・被上告人。以下、会社という)の専務取締役に就任し、以来、再任されてきたが、会社の創業者Aの死後、その長男で代表取締役に就任した乙との対立関係が表面化した。そ……[続きを読む]

1993.08.09 【判決日:1992.12.21】
プルデンシャル証券事件(平4・12・21東京地判) 賞与から社宅賃料相当額を相殺することができるか?
ジャンル:
  • 賃金
  • 賞与

自由意思による同意あれば 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  原告Aは営業本部長として、原告Bは営業本部付部長としてY証券会社に勤務していたが、退職後にペイアウト(賞与)及びペンション(非適格年金)の支払いを請求した。  これに対し、Y会社は、ペイアウト(賞与)の支給額についての合意を争うとともに、ペイアウトから社宅賃料……[続きを読む]

1993.08.02 【判決日:1992.12.21】
太陽鉄工事件(平4・12・21東京地判) 試用期間中の勤務態度・能力に問題あり、普通解雇は
ジャンル:
  • 労働契約
  • 勤務成績不良
  • 解雇
  • 試用期間

適格性なく、合理性ある 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、Y会社に中途採用され、営業社員として勤務を開始した。  Y会社の就業規則には、試用期間に関し「試用期間は6カ月間とする」とし、「試用期間中、採用不適当と認めた場合は採用を取り消す」との定めがあるが、実際の取り扱いは、右試用期間経過前後に本人に本採用審査に……[続きを読む]

1993.07.12 【判決日:1992.12.21】
昭和女子大学事件(平4・12・21東京地判) どうなる?真意によらない退職の意思表示の効力
ジャンル:
  • 退職
  • 退職願

本心を知っていれば無効 筆者:弁護士 畑 守人(経営法曹会議) 事案の概要  被告は、女子大学等を設置、運営する学校法人である。  平成2年4月1日に短期大学部教授に任命された原告は、卒業生教員である助教授と学生指導上の意見の相違から対立したことにつき、平成3年1月23日に学長から呼び出され、事情聴取を受けた。  数日後、原告は、学科長か……[続きを読む]

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