判決年月1993年3月の労働判例

1994.06.27 【判決日:1993.03.25】
エッソ石油事件(最判平5・3・25) 新組合員が会社に旧組合からのチェックオフ停止を求めた ★
ジャンル:
  • 労働組合

ただちに中止の措置を 筆者:弁護士 宮本 光雄(経営法曹会議) 事案の概要  被上告人らは、A組合を脱退し、新たにB組合を結成したうえ、会社に対しチェックオフの停止を求め、さらに書面による組合費引き去り依頼変更の申し入れをしたが、会社はA組合の組合費をチェックオフし、同組合に交付したため被上告人らが会社に損害賠償を求めた事案である。  大……[続きを読む]

1993.11.08 【判決日:1993.03.26】
京都広告事件(平5・3・26最判) 賃金債権の民事調停申し立てによる中断効の成否は? ★
ジャンル:
  • その他

民法151条が類推適用される 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、Y会社に永年勤務していた従業員であるが、内紛等によりへ昭和57年1月及び同58年4月の2回にわたって基本給を一方的に減額された。そこで、Xは、平成元年2月22日、XがY会社から支払いを受けるべき基本給が月額19万4000円であることの確認を求めるとと……[続きを読む]

1993.10.25 【判決日:1993.03.30】
みちのく銀行事件(平5・3・30青森地判) 賃金削減を含む高齢者への労働条件変更に合理性は?
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 賃金・賞与

「高度の必要性」なければダメ 筆者:弁護士 中山 慈夫(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、銀行が2度にわたり高齢者(55歳以上)従業員を対象に賃金削減を含む労働条件の変更を就業規則により行ったため、その適用を受ける原告ら6名が就業規則の不利益変更の合理性を争ったものである。主な変更内容は次の通りである。  1、昭和61年5月に専任職制……[続きを読む]

1993.10.04 【判決日:1993.03.22】
茨木消費者クラブ事件(平5・3・22大阪地決) 第三者へ営業譲渡したときの雇用関係の承認は?
ジャンル:
  • 労働契約
  • 承継

当事者間の契約内容による 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  債権者らは、債務者であるI消費者クラブに雇用されていたが、平成3年7月30日、他の従業員とともに労働組合を結成し、組合役員に就任し、夏季一時金の引き上げなどを求め団体交渉を求めた。しかし、債務者は、当初「組合は嫌いだ」など発言し、国交を拒否した。  その後、……[続きを読む]

1993.09.27 【判決日:1993.03.19】
五島育英会事件(平5・3・19東京地判) いわゆる労働慣行が認められ法的拘束力を持つ要件は
ジャンル:
  • 労働契約

反復継続など3要件が必要 筆者:弁護士 安西 愈(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、事務職員と位置づけられている私立の中・高等学校の養護職員をめぐる休日に関するいわゆる労働慣行の成否の問題である。  すなわち原告である右職員は、同校の中学校の夏期学校に生徒を引率出張し、帰着したが、その帰着日の翌日に出勤しなかったところ、被告学校側が、……[続きを読む]

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