判決年月1994年4月の労働判例

1995.07.24 【判決日:1994.04.19】
西部商事事件(福岡地小倉支判平6・4・19) どこまで有効?競業避止契約の効力 背信性の強い場合に限定
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務
  • 競業避止義務

制約する場所、期間などで判断 筆者:弁護士 中町誠(経営法曹会議) 事案の概要  X会社は、手形割引、金銭消費貸借による貸付等の方法により金融業を営む株式会社であり、Yは約15年余にわたりX会社に勤務した。YとX会社はYの退社にあたり、(1)Yは、X会社の機密事項を厳守し、これを漏洩しないこと、(2)Yは、X会社を退職して3年間はX会社の……[続きを読む]

1994.09.19 【判決日:1994.04.18】
神谷商事事件(東京地判平6・4・18) 企業施設へのビラ貼付等に対する損害賠償の請求は?
ジャンル:
  • 労働組合

撤去費用の請求できる 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  会社は、「東口会館ビル」を所有し、その1階をゲームセンター等に賃貸し、その3階等でボーリング場、ビリヤード場等の営業を行っていた。組合は、昭和59年7月から12月にかけて、右ビルの玄関、各階段、エレベーターホール等に、「テナント化阻止」「不当処分撤回」「悪のかぎり……[続きを読む]

1994.08.15 【判決日:1994.04.11】
セントラル靴事件(東京地判平6・4・11) セクハラを訴えた女性に、慰謝料支払いを命じる
ジャンル:
  • セクハラ
  • 女性

事実なく名誉の侵害認める 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  Y会社は、靴の製造、販売を目的とする会社であり、ZはY会社の専務取締役である。Xは、昭和31年生まれの独身女性であり、経理担当職員として勤務していた。Xは、勤務中に上司であるZから、2回にわたり体に強引に触られる等の強制わいせつ行為を受け、その後も性的嫌がらせ……[続きを読む]

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