判決年月1996年1月の労働判例

1997.02.17 【判決日:1996.01.11】
大沢生コン事件(東京地決平8・1・11) 組合が取引先に押しかけ取引中止を強要 企業の差し止め請求認める
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  • 労働組合

取引意思の抑圧等社会的相当性欠く 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  組合(分会)は、会社が法定積載量を超える過積載出荷をしていると非難して、会社の取引先や出荷先に対して会社との取り引きを中止するよう要求する活動を繰り返した。そのため、会社は、平成7年5月26日からミキサー車に法定量の生コンを積載して出荷することに改めた……[続きを読む]

1996.09.16 【判決日:1996.01.29】
情報技術開発事件(大阪地決平8・1・29) 育児のため正社員からパートへ身分変更 期間満了での雇止めムリ
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  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

会社は正社員への復帰希望を“認識” 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、Y会社において正社員としてコンピュータプログラムの仕事を8年半行ってきた。Xは、出産休暇・育児休業により休業した後、正社員として復職し、勤務を続けることを希望したが、正社員の勤務時間では育児と両立することが難しい状況であったため、Y会社と協議……[続きを読む]

1996.09.02 【判決日:1996.01.26】
半田労基署長<日本油脂>事件(名古屋地判平8・1・26) 執務室で倒れ翌朝脳内出血死 労災は 業務起因性なく業務外に
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  • 労災
  • 業務上・外認定

高血圧症にも拘らず自己管理を怠る 筆者:弁護士 開原 真弓(経営法曹会議) 事案の概要  日本油脂の研究所に管理職として勤務していた者が、月例の研究発表会及び文献報告会に出席した後業務打ち合わせを行い、所定労働時間終了後執務室で倒れ、翌朝脳内出血により死亡した。業務上の死亡であるとして、半田労働基準監督署長に対し遺族補償給付及び葬祭料の請……[続きを読む]

1996.08.12 【判決日:1996.01.24】
宮崎紙業事件(大阪地判平8・1・24) 労働組合のビラ配布行為と名誉毀損 表現手段の相当性認める
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  • 労働組合

社会的評価への影響は「受忍すべき」 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  Xは会社(宮崎紙業株式会社)の非常勤の人事部長である。総評全国一般大阪地連松屋町労働組合宮崎紙分会(組合)は、従業員33名中4名で組織されている。組合は、平成6年9月27日、地下鉄中央線長田駅出ロでビラAを、また、平成7年1月10日、大阪中央区の「……[続きを読む]

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